2016/3/9 15:20:26

カニンヘンダックスフンドの代表的な病気・・・椎間板ヘルニア

    1.椎間板ヘルニアってどういう病気?

     カニンヘンダックスフンドに多い病気といえば、まず最初に思い浮かぶのが椎間板ヘルニアではないでしょうか。椎間板ヘルニアは、カニンヘンダックスフンドだけではなく、ダックスフンド全般で代表的な病気と言われています。どんなカニンヘンダックスフンドでも、発症する可能性はあり得ますので、事前に治療法や予防法を知っておく事でいざその時に直面してしまった時対応しやすいのではないでしょうか。

     

    背骨の中の一部が飛び出してしまう

     そもそもヘルニアという病気は、体内の亀裂や隙間を通じて臓器の一部またはすべてが本来の位置から他の場所に飛び出した状態をさします。背骨の一つ一つの間に挟まっている椎間板という柔らかいクッションのような役割を果たす軟骨が、なんらかの衝撃でつぶれてしまい、本来の場所から飛び出してしまっている状態を椎間板ヘルニアといいます。椎間板は、まさに背骨を動かすためのクッションとして重要なポジションです。そこに異常が発生してしまいますと、様々な症状が表れてきます。
     

    椎間板ヘルニアの主な症状

     一番症状が軽い段階でも、背骨に痛みを感じ、運動する事を嫌います。それまでできていた当たり前の動き(階段の昇り降り)が出来なくなってしまいます。ひどくなってきますと、麻痺を起こしふらふら歩くようになり、更に進行がすすむとまったく歩けなくなり、自分で排泄をする事も出来なくなってしまいます。
     症状が見られたらすぐさま病院へ行き治療を行う事が望ましいです。ですが、カニンヘンダックスフンドの椎間板ヘルニアはいきなり症状が悪化する事があります。昨日まで歩く事ができていたのにいきなり歩けなくなっているという状態もあり得ますので、飼い主さんは例え軽症の椎間板ヘルニアと診断されても充分注意するようにしましょう。
     

    ハンセンⅠ型・ハンセンⅡ型

     ハンセンⅠ型椎間板ヘルニアは、髄核という椎間板の中にあるものが完全に飛び出てしまい脊髄を圧迫させてしまいます。一方ハンセンⅡ型椎間板ヘルニアは、髄核はとどまっているものの、椎間板が後ろの方に膨らんでしまって脊髄を圧迫させている状態です。
     この二つの違うところは、Ⅰ型は比較的若い年齢にいきなり発症し、症状もいきなり最初から歩けないといった事がありますので、本当に突然の事で驚く事が多いです。Ⅱ型の場合、高齢になると発症します。元々その素因はあったものの、日常生活を送るうえでは何ら問題がないため最初のうちはまったく気づきません。徐々に進行していくため、加齢が原因ともいえるでしょう。
     カニンヘンダックスフンドは、軟骨異栄養症の遺伝子を生まれつきもっております。成長する段階で骨が正常に形成されない事が多い軟骨異栄養症は、ハンセンⅠ型椎間板ヘルニアになる確率が他犬種と比べて非常に高いのです。

    原因と予防

     カニンヘンダックスフンドが椎間板ヘルニアになる主な原因としてあげられるのは、上記の軟骨異栄養症の遺伝子や加齢が原因だけではありません。交通事故、高いところから落ちるなどといった衝撃を受ける事で、椎間板が破れてしまい髄膜がずれてしまいます。また、肥満になる事でも椎間板に大きな負担を与えるため、充分に椎間板ヘルニアになる可能性はあるのです。
     軟骨異栄養症と加齢はある程度仕方のないものと考えなければなりませんが、事故や肥満は飼い主さんが気をつければすむものです。足腰に負担がかかりやすいカニンヘンダックスフンドは、他犬種と比べて衝撃に弱いです。外を散歩する際や階段などの昇り降り、体重のコントロールに関しては飼い主さんが日ごろから意識するようにしましょう。 
     

    photo by Brandon Carson

    2.椎間板ヘルニアになってしまったら

    内科治療と外科治療

     この椎間板ヘルニアの治療法には内科治療と外科治療の二つがあります。内科治療は比較的症状が軽いものに適応され、主に薬を服用、そして運動制限がかけられます。症状をこれ以上悪化させないための治療ですので、飼い主さんはフローリングにマットを敷いたり、階段の昇り降りできないようにしたりなど、カニンヘンダックスフンドの行動範囲を狭くする工夫が必要です。
     外科治療は、飛び出してしまった椎間板を除去する手術を行います。 外科治療は、病院によって手術の内容が異なりますので、獣医さんに確認をしましょう。手術後はリハビリ治療を行っていきます。ただ、外科手術を行っても内科治療よりは再発率が少ないとはいえ、再発率がゼロとは言い切れません。理解したうえで手術にのぞみましょう。  

    椎間板ヘルニアと上手に付き合っていくために

     治療をしても歩けないままのカニンヘンダックスフンドも中にはいます。そうなりますと、飼い主さんが椎間板ヘルニアになったカニンヘンダックスフンドと上手に付き合っていかなければなりません。歩けない子でも、犬用の車いすを用いれば大きな負担もなく歩けるようになります。現在では色々なタイプの車いすがあります。その子にあったものを購入してあげましょう!また、水泳などのリハビリだけではなくマッサージをし続ける事でも運動機能の回復にもつながりますので、毎日してあげるといいですよ。時間はかかるかもしれませんが、カニンヘンダックスフンドの負担が少しでもなくなるよう飼い主さんの努力が必要といえるでしょう!
     

    photo by Brandon Carson

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