2016/3/8 19:42:41

カニンヘンダックスフンドの多頭飼いでよくある悩み

    1.多頭飼いをする事で生じる悩み

     カニンヘンダックスフンドといえば小型犬の中でも比較的飼いやすい犬種なので、2頭3頭と多頭飼いされてる飼い主さんは多数いるかと思われます。たくさん犬がいる家庭ですと、とても明るくて楽しい雰囲気になるかと思われます。ですが、多頭飼いには多頭飼い特有の悩みがあるのです。1頭では起こせない行動…それはケンカです。いざケンカの場面になった時、飼い主さんはどう対応したら良いのか?その対応方法についてご紹介します。

    まずは犬社会のシステムについて知ろう

     ケンカは、すでによく確率された犬のグループ内ではあまり見られません。社会的調和のためのカギとなる要因の一つは、グループ内の安定性にあります。犬の社会グループの仲間同士の間には階層構造が発達しており、いわゆる「順位制」というものです。優位であるか、劣位であるかという関係性のもと群れ全体に順位が形成されます。この順位制というものは、真っすぐ上か下に一直線に伸びております。自分より下の犬を支配し、自分より上の犬には従属するというものです。
     ですが、これは一般的な犬社会のものであり、オオカミの行動から推測したものであります。一般家庭で多頭飼いされている犬のグループ社会は、もっと複雑です。この複雑性や変動性の多くは飼い主さんに起因しております。犬同士で解決できるであろう問題を、人間である飼い主さんが首を突っ込む事で犬社会を崩壊させてしまう可能性があるのです。

     

    photo by Blues La Nanasim

    安易に首を突っ込んではいけない

     飼っているカニンヘンダックスフンド同士がけんかすると、どちらかの肩を持つ飼い主さんが多いです。両方の犬カニンヘンダックスフンドを公平に扱おうとして、飼い主さん自身が勝手に劣位であると思い込んでる方の子を抱き上げたり慰めたりする傾向があります。逆のパターンでは優位に立っている子の立場を、劣位であるカニンヘンダックスフンドに示そうとして、優位に立っている子の事を優先的に扱ってしまったりします。この飼い主さんの行動が犬社会を読み違え、立場を逆転させてしまい、更にケンカを悪化させるだけでなくしつけ全体を台無しにしてしまいます。

    じゃあどうすればいいの?

     物事は基本的に犬同士で解決させます。あるいはいっそのことケンカ禁止というルールを作るべきです。ケンカによって解決させると大抵の問題はすぐに解決し、飼い主はほとんどなにもしなくて良いのですが、仔犬が相手の犬と一緒に育てられたか互いがいつも自由に社会化できた環境(部屋を分ける、ケージに閉じ込めるなどしていない環境)で育てられた場合のみです。
     けんか禁止にする場合、ケンカが起こるたびにすぐ両方のカニンヘンダックスフンドを叱ります(えこひいきしてはいけない)。ケンカが収まったらできるだけ早く解放してあげて互いに触れ合えるようにしましょう。ペットとして飼育されているカニンヘンダックスフンドには、必ずしもケンカが必要ではありません。行動や姿勢だけで順位を示す事が出来ます。 

    2.成犬と仔犬のケンカ

    基本的に仔犬には寛容的である

     先住犬のカニンヘンダックスフンドが成犬であり、新しく仔犬のカニンヘンダックスフンドを迎える場合。階級は年齢と密接に関係されるため、必ずといっていいほど成犬より仔犬の方が劣位になります。しかし、カニンヘンダックスフンドに限らずほとんどの犬は生後数か月の仔犬の悪ふざけに非常に寛大である事が多いです。おやつを譲ってあげたりする姿も見られます。仔犬が青年期に向かうにつれこの寛容性はなくなっていきます。
     成犬がおやつを食べてる時に近づいた仔犬に対し、うなったり威嚇したりする場合もありますが、この行動が見られるのは、劣位である成犬に多いです。社会生活の中へ仔犬が来る事によってこれまで自信がなく、下位の存在だったカニンヘンダックスフンドの成犬は、威嚇的誇示行動をとります。

    photo by sⓘndy°

    成犬対仔犬の場合は、ただのケンカとは違う

     仔犬の行動が急激に変化し始めるのは生後5ヶ月ごろからですが、男の子は1歳半から2歳になるまでは、まだ社会的に成熟していません。男性ホルモンの分泌がピークに達する10ヶ月を境に、次第にこの男性ホルモンは減少していきます。この強いホルモンのにおいが成犬に対し成犬たちが過敏に反応するようになります。社会生活上の潜在的な競争相手となる、犬社会の様々な礼儀作法の社会的機敏を教える必要があると、成犬のカニンヘンダックスフンドは仔犬に警告するようになります。
     実際に、青年期に突入したカニンヘンダックスフンドは、成犬のカニンヘンダックスフンド(男の子)から教育的いじめを受けます。青年期に突入したカニンヘンダックスフンドは、このいじめを避けようとして二つの事を学びます。一つは、成犬への服従を積極的に表して伝えるということと、もう一つはそれ以外は基本目立たないようにしようとします。犬社会の事は犬にしかわかりません。こうして先住犬(成犬)があとから来た仔犬に教育的指導をする事で学んでいくのです。仔犬のうちは、仔犬が叱られていても手を出したりしないようにしましょう!

    3.他の犬種対カニンヘンダックスフンド

     グループ内では大きさ、形態、行動、気質はある程度似ているのが野生の世界ではふつうです。ですが、これが飼い犬になると体型や大きさ、行動や気質も異なってきます。例えば、先住犬がカニンヘンダックスフンドのような小型犬であるのに対し、新しく迎える仔犬は大型犬、といった事が当てはまります。そうなりますと、その大型犬が成長するにつれてカニンヘンダックスフンドを抜かしてしまいます。本来の野生の世界のグループならば、ここまで個体差がある事はありえません。
     では実際飼ってみるとどうなのかというと、犬種が違う事に関しては大きな問題が生まれる事はありません。犬種間の問題というよりも、小型犬と大型犬並みにサイズが異なると別のところで生活に支障をきたす場合があります。遊ぶ際、サイズが違う事でカニンヘンダックスフンドが思わぬ怪我をしたり、散歩の量が違うので生活リズムが違ったりします。
     こうした面以外では特に気をつける事はないので、飼い主さんがそれぞれの子に合わせてあげたり、怪我をしないように常に気にかけてあげる事が大事です。

    photo by Interlibrarylowe