2016/3/23 18:44:02

カニンヘンダックスフンドが病気にならないように仔犬のうちに気を付ける事

    1.いつまでも元気でいてほしいのが飼い主の気持ち

     小型犬の中でも比較的飼いやすく人気のあるカニンヘンダックスフンドは、ミニチュアダックスフンドよりも小さい犬種です。家族として迎えたなら、いつまでも大切にしていきたいものですよね。成犬になったときに病気にならないようにあらかじめ仔犬の頃から気を付けている事で、病気を未然に防げますし、発症した際も悪化しないようにする事ができます。

    2.肥満はなにも得しない

    カニンヘンダックスにとっての天敵

     椎間板ヘルニアはカニンヘンダックスフンドにとって代表的な病気であります。足が短く腰に負担がかかりやすいカニンヘンダックスフンドはこの病気を発症しやすいため、充分に注意しなければなりません。椎間板ヘルニアは背骨の中にある椎間板という部分が飛び出してしまい、歩行困難などといった症状に悩まされます。悪化してしまいますと、まったく歩けなくなってしまったり、排泄を一人でする事ができなくなってしまいます。仔犬の頃から体重管理をしっかりし、肥満に気をつける事。また、激しい運動や階段の昇り降りなどの直接負担がかかるような事も避けるようにしましょう。
     椎間板ヘルニア の詳細はこちらにて確認する事ができます。

     

    photo by Tony Alter

    心臓に大きな負担を与える

     肥満体型のカニンヘンダックスフンドは、理想体型のカニンヘンダックスフンドと比べて心臓への負担がとても大きいです。心臓病といっても広く病気はありますが、特に肥満時にかかりやすいのが僧帽弁閉鎖不全症です。肥満になる事で僧房弁が変形してしまい、機能が正常に働かなくなります。そうなりますと血液が逆流してしまい、心臓に負担をかけてしまいます。仔犬の頃など、若いころは目に見てわかる症状が出てくる事なく、歳をとるごとによって症状がはっきりと出てきます。ちょっとした運動でも咳、息切れなどの症状を起こしますが、最悪の場合そのまま呼吸困難に陥りやすくなります。進行してしまうと心不全を起こしてしまいます。症状を和らげるための薬があるとはいえ、カニンヘンダックスフンドへの負担はとてつもなく大きなものです。塩分の多い食事(人の食べる物など)を摂る事でも悪影響を及ぼしますので、仔犬のうちから体重管理や、食事内容を気を付けなければなりません。

    犬にもあるあの病気

     人間でも糖尿病で悩まされる人はいますが、それは犬も例外ではありません。カニンヘンダックスフンドは糖尿病もかかりやすい犬種と言われております。この糖尿病になると、ブドウ糖を細胞に取り入れてくれるインスリンというホルモンが、正常に機能しなくなるため、血液中のブドウ糖が細胞へいきわたる事なくそのまま血中に残り、何かしらの障害を起こします。
     常にごはんや水を求めますが、吸収される事がないため尿として排出されたり、やせ細ってしまう状態になります。また、糖尿病になる事で様々な合併症を起こしてしまいます。中でも糖尿病性ケトアシドーシスは、食欲不振、下痢、嘔吐、意識混濁などの状態が続き、最終的には死に至ります。
     糖尿病は成犬に発症する確率が高いですが、2歳未満の子でも発症したという症例はあります。いずれにせよ糖尿病も体重管理が必要といえるでしょう。

    photo by John Mayer

    3.たれ耳故に気を付ける事

    外耳炎とは

     カニンヘンダックスフンドはたれ耳なため、通気性が悪く常に湿気がこもりがちです。そのため、菌も繁殖しやすく、茶色っぽい臭いのある耳垢がたまりやすくなるのです。通常、健康な犬の耳の中は耳垢がたまる事はほとんどないので、少しでもたまったら掃除しなくてはなりません。耳垢をためたままで放置してしまいますと、耳の肉は肥厚し、外側(外耳)だけでなく内部にまで炎症が進行してしまい、中耳炎といった病気になる事もあるのです。外耳炎は、耳を掃除したあと専用の薬を塗布する事で治す事ができますが、中耳炎は軽症のものですと外耳炎と同じような治療法ですみますが、重症の場合、内服薬だけではなく鼓膜を切って掃除をしなくてはならない大がかりな治療になってしまう事もあり得るのです。

    photo by Amy

    仔犬のうちから気を付けよう

     特に仔犬のうちの耳垢は気を付けなければなりません。仔犬のうちに耳垢がたまりやすいという事はマラセチアや耳ダニが原因でもあるのです。マラセチアや耳ダニが原因の場合、伝染性のため早めに病院へ行って処置をする必要があります。耳掃除だけで治ることはないので、獣医さんから抗生物質などを処方してもらいましょう。また、放置してしまいますとマラセチア菌が耳だけでなく全身に回ってしまいます。悪化する前に、日ごろから耳の中をチェックするようにして、耳が汚れているようでしたら掃除をし、臭いが異常、あるいは治る事がなければ病院へ行きましょう。

    4.PRA(進行性網膜萎縮症)という病気

     中には気を付けてもどうにもならない病気もあります。それはPRA(進行性網膜萎縮症)という病気です。網膜にある光を吸収する部分が次第に萎縮していき、目が見えにくくなるため暗いところや夜などの外出を嫌がるようになります。初期段階では昼間は見えるのですが、進行していくと昼間でさえ見えなくなってしまい、失明をしてしまいます。この病気は遺伝性のものであり、病気の因子を持っているカニンヘンダックスフンドの仔犬はほぼ確実に発症すると思ってよいでしょう。早い子ですと、1年未満で発症する事もあります。
     残念ながら予防方法も完治する方法もなく、進行を遅らせる術しかありません。予防というにはおかしいかもしれませんが、購入の際にブリーダーに親兄弟の遺伝の確認をするという事くらいしかないのです。
     もしも発症してしまった場合、目が見えないという事はカニンヘンダックスフンドにとって大きなストレスになりますので、室内を行動しやすいようにインテリアをすっきりさせたり、段差があるところは、柵など立てて近づけないようにしましょう。進行度はゆっくりですので、上手に長く付き合っていく事が大事です。

    photo by John Blyberg